窓から目を離した隙に赤ちゃんが近づいてヒヤリとした経験はありませんか。
市販の窓ガードはサイズや見た目が合わない、取り付けに不安があると感じる方も多いはずです。
この記事では手軽にできて安全性を重視した窓ガードの自作方法を、材料選びから設置後の点検までわかりやすく解説します。
木材やイレクターパイプ、プラダンなど素材別の作り方や寸法決め、耐荷重確認、窓種別の設置ポイントも掲載しています。
費用目安や導入前の最終確認リストも用意しているので、予算と安全を両立させたい方に役立ちます。
まずは必要材料と工具をチェックして、安全な窓周り作りの第一歩を踏み出しましょう。
赤ちゃん窓ガード手作り
窓からの転落や挟まれを防ぐために、窓ガードを手作りする方法をわかりやすく解説します。
既製品が合わない窓にも対応でき、コストや見た目を工夫できるのが自作の利点です。
必要材料
まずは材料を揃えることが重要です。
- 木材(角材または板)
- 金網(目の細かいもの)
- イレクターパイプ
- プラダン(樹脂段ボール)
- すのこ
- ねじ類と金具
- クッション材(ゴムやフェルト)
工具
安全で確実な作業のために、基本的な工具を揃えてください。
ノコギリと電動ドリルは必須で、作業効率が大きく変わります。
やすりと金切りばさみがあると仕上がりが滑らかになります。
寸法決め
窓の内側幅と高さを正確に測ることがまず大切です。
窓枠の段差やレールの位置も忘れずに測定してください。
子どもが手を入れられない最小間隔も考慮して、格子の間隔は概ね6cm以下を目安にします。
固定方法
取り付け方法は窓種類と素材で最適なものを選んでください。
ビス固定は強度が高い反面、窓枠に穴をあけるため事前に許可や補修を考えます。
はめ込み式や突っ張り式は工事不要で賃貸向けですが、耐荷重を上げる工夫が必要になります。
窓枠保護
窓枠に直接金具を当てる場合は、保護材を入れて傷や凹みを防ぎます。
ゴムやフェルトをかませるだけで窓枠の損傷を大幅に減らせます。
耐荷重確認
赤ちゃんが寄りかかっても落ちない強度が必要です。
手で強く押してみてぐらつきがないかを必ず確認してください。
より確実にするなら耐荷重テストとして加重を段階的にかけ、固定部の変形や緩みをチェックします。
費用目安
材料と工具の費用目安を把握しておくと計画が立てやすくなります。
| 素材 | 目安費用 |
|---|---|
| 木材 | 3000〜8000円 |
| イレクターパイプ | 2000〜6000円 |
| 金網 | 1000〜3000円 |
| プラダン | 500〜1500円 |
| すのこ | 1000〜4000円 |
既に工具が揃っているかどうかで総額は大きく変わります。
安全性を優先する場合は少し余裕を持った予算を見込んでください。
素材別の作り方
赤ちゃん窓ガードを手作りする際は、素材ごとの特性を理解して最適な方法を選ぶことが重要です。
ここでは木材、イレクターパイプ、金網、プラダン、すのこの五種類について、それぞれの作り方と注意点を分かりやすく解説します。
木材
木材は加工がしやすく、見た目が温かい仕上がりになります。
角材を枠にして縦桟を入れるシンプルな構造が一般的です。
ネジやL字金具でしっかり固定すると同時に、角を面取りして赤ちゃんが触れても危なくないように仕上げる必要があります。
- 角材
- 板材
- 木ネジ
- L字金具
- サンドペーパー
塗装は無害な水性塗料を選び、通気や湿気対策も考慮してください。
イレクターパイプ
イレクターパイプは接続が簡単で、工具を少なく済ませられる利点があります。
ジョイントを使って枠を組み、格子状にパイプを入れることで軽量ながら強度を確保できます。
ジョイント部分の緩みや金属エッジの処理に注意して、安全な仕上げを心がけてください。
| パイプ径 | 特徴 |
|---|---|
| 13mm | 軽量 |
| 19mm | バランス型 |
| 22mm | 高強度 |
必要に応じてラバーキャップやテープで端部を保護し、窓枠への当たりを和らげてください。
金網
金網は通気性と視認性が高く、転落防止にも適しています。
ただし切断面が鋭利になりやすいので、端部を樹脂フレームで覆うか、折り返し処理を行うことが大切です。
張り方は枠にタッカーやステープル、または細い針金で固定する方法が一般的です。
猫の爪などで破れやすいタイプもあるので、耐久性を確認して選んでください。
プラダン
プラダンは軽くて切断が容易なため、はじめての自作に向いています。
ただし薄い素材なので、枠に挟み込むか補強用の角材を併用して剛性を確保してください。
透明タイプを使えば視界を損なわず、乳幼児の動きを見守りやすくなります。
固定には両面テープやビス、アルミワッシャーを組み合わせると効果的です。
すのこ
すのこはホームセンターで手に入りやすく、材費を抑えたいときに便利です。
すのこをそのまま縦に立てるだけでも格子状のガードになりますが、隙間が広い場合は板を貼るか桟を追加してください。
角のささくれや割れを防ぐためにヤスリがけとコーティングを行い、安全性を高めます。
着脱式にすると掃除や換気の際に便利ですが、取り付け方法は確実にしておく必要があります。
製作手順
赤ちゃん用の窓ガードを安全に作るための基本的な流れをわかりやすく説明します。
採寸から取り付け、最終チェックまで順を追って進めれば、無理なく完成させられます。
採寸
まず窓の内側と外側の寸法を正確に測ってください。
高さと幅だけでなく、サッシの段差や開閉に必要なクリアランスも必ず確認します。
窓の種類によっては、網戸や手すりの位置が干渉することがあるため、複数箇所を測ると安全です。
測り方はメジャーを使って二点間を直線で測り、念のため斜めも測っておくと安心できます。
切断
素材に応じた工具で、採寸した寸法に合わせて部材を切断します。
切断時は保護具を着用し、ケガ防止と粉塵対策を行ってください。
以下は素材別におすすめの切断方法と刃物の一覧です。
| 素材 | おすすめ刃物 |
|---|---|
| 木材 | ジグソー刃 |
| プラダン | カッターナイフ |
| 金網 | ニッパー |
| イレクターパイプ | パイプカッター |
仮組立
切断した部材を並べて、実際に組み合わせる前に仮組みします。
この段階で寸法のズレや干渉を早めに発見できるため、手戻りを防げます。
簡単に固定して動きを確認したら、本固定に移行してください。
- フレーム組立
- パネル仮合わせ
- 固定位置確認
- 開閉動作確認
仕上げ加工
切断面のバリ取りや角の面取りを丁寧に行ってください。
木材の場合はサンドペーパーで滑らかにし、塗装や防水処理を施すと長持ちします。
プラダンや金網は端部に保護テープやパイプカバーを取り付けて、触れたときに危険がないようにします。
仕上げは見た目だけでなく、安全性を高める工程だと意識してください。
取り付け
窓枠への固定は、素材と窓の構造に合わせた方法を選びます。
ビス留めが難しい場合は、突っ張り棒式やクランプ式の取り付け金具を利用すると取り外しも容易です。
取付け時は水平と垂直を再確認し、ガタつきがないかを必ずチェックしてください。
窓の開閉や網戸の動作に支障が出ないよう、実際に開け閉めして問題がないか確認します。
安全確認
取り付け後は耐荷重テストと隙間点検を行い、安全性を確認します。
手で強く押したり、体重をかけない軽い負荷で耐久性を確認してください。
ねじの緩みや部材のひび割れがないか、定期的に点検する習慣をつけると安心です。
最後に赤ちゃんが触れる箇所の突起や鋭利な部分がないか再チェックして、設置作業を完了します。
窓種類別の設置ポイント
窓の種類によって窓ガードに求められる役割や取り付け方法が変わります。
ここでは代表的な窓ごとに注意点と実用的な対策をわかりやすく解説します。
引き違い窓
引き違い窓は横にスライドするため、窓ガードがレールに干渉しないことが最優先です。
ガードは窓の内側に固定する方法が一般的で、スライドの可動域を確保しながら取り付ける必要があります。
取り外し可能な固定具を使うと、窓掃除や緊急時の開閉が容易になり、利便性が高まります。
レール部分にパッキンを噛ませて傷付き防止を行うと、窓の動きが滑らかに保てます。
掃き出し窓
掃き出し窓は床に近く、子どもの転落リスク管理が重要になります。
下部に確かな固定を取り、足で押されても外れない構造にすることをおすすめします。
- 床固定式アンカー
- 脱着可能なボルト式金具
- 底部クッション材
- 子どもが足で押せない高さのバー配置
固定するときは床面の材質に合わせて専用ビスやアンカーを選んでください。
腰窓
腰窓は室内からの見通しや通風のバランスを保ちながら設置することが大切です。
窓下端の高さを考慮して、子どもが越えにくい高さを確保してください。
窓ガード自体は軽量にして、設置工数を抑えつつ安全性を高めると良いです。
上げ下げ窓
上げ下げ窓は上下する動作があるため、窓ガードが可動部分に干渉しないかを入念に確認してください。
サッシの重さやウエイトの位置により負荷が変わるため、取り付け位置の強度を確保する必要があります。
| ポイント | 対策例 |
|---|---|
| 可動干渉回避 | 上部クリアランス確保 ガイドレールから離す |
| 重さ負荷管理 | 補強ブラケット使用 軽量材を選定 |
| 緊急時対応 | 簡単に外せる金具 工具で外せるボルト |
網戸付き窓
網戸付きの窓は網戸を保護しつつ、窓本体にしっかり固定することが重要です。
網戸そのものに固定すると破損や変形の原因になるため、枠やサッシ側に取り付けるようにしてください。
網戸の清掃や交換がしやすいように、ガードはワンタッチで外せる構造にしておくと便利です。
通風を妨げないメッシュや隙間を確保するなど、換気性能にも配慮してください。
安全対策と点検項目
赤ちゃん用の窓ガードは、作って終わりにするものではなく、定期的な点検と手入れが重要です。
小さな緩みや劣化が重大な事故につながることがありますので、導入後も注意深くチェックしてください。
隙間点検
窓ガードと窓枠、窓ガードと窓本体の間に隙間がないか、指で触れながら確認してください。
- 枠との接触部の隙間
- 上下左右のクリアランス
- 格子と格子の間隔
- 取り付けビス周りの隙間
隙間が見つかった場合は、ゴム詰めや当て木で埋めるなど、隙間を減らす処置を行ってください。
固定強度確認
取り付けネジや金具がしっかり固定されているか、手で押したり引いたりして確認してください。
実際に子どもが寄りかかっても外れないか、片手で押し込む力や引く力で試してみると良いです。
必要に応じて追加の固定金具を入れるか、アンカーやプラグを使って強度を高めてください。
部材損傷点検
木材は割れやささくれ、金属はさびや変形、プラスチックはひび割れがないかを確認してください。
小さな損傷でも放置すると急速に劣化が進むため、早めに補修または交換を検討してください。
ねじ緩み点検
ねじやボルトの緩みは意外に早く進行しますので、月に一度は全てのねじをチェックしてください。
緩みがあれば適切なトルクで締め直し、必要ならワッシャーやロックナットを追加してください。
頻繁に緩む場所は別の固定方法に替えるか、接着剤を併用して再固定することをおすすめします。
定期交換目安
使用状況や設置環境によって差はありますが、部材ごとの交換目安を把握しておくと安心です。
| 部材 | 交換目安 |
|---|---|
| 金網 | 1年 |
| 木材 | 3年 |
| プラスチックパネル | 2年 |
| イレクターパイプ | 2年 |
| ねじとボルト | 1〜2年 |
交換のタイミングは目視と触診で判断し、異常が見つかったら早めに対応してください。
導入前の最終確認リスト
導入前の最終確認は、赤ちゃんの安全を守る重要な工程です。
短時間で済む項目に絞り、取り付け後すぐに点検して問題がないか確認してください。
以下のチェックリストを順に確認し、必要なら取り付け作業をやり直してください。
- 寸法が窓枠に合っているか
- 固定金具の位置と間隔が適切か
- 窓枠保護材が挟まれているか
- 開閉に支障が出ていないか
- ネジやボルトが確実に締まっているか
- ガードにたわみやぐらつきがないか
- 赤ちゃんの手が入らない隙間幅か
- 網戸やカーテンと干渉しないか
- 耐荷重の確認が取れているか
- 緊急時の取り外し方法が確保されているか
- 部材にさびや損傷がないか
- 定期点検の予定を設定しているか

