100均窓格子DIYの材料と工具|採寸から固定・仕上げまで失敗しない工程を図解

テレビと黒いソファのある広々としたリビング
防犯

窓からの視線や防犯、冷暖房の効率で困っていませんか。

既製の格子は高額だったりサイズが合わなかったりして、気軽に取り付けられないことが多いです。

そこで本稿では100円ショップの材料で作る窓格子の自作方法を、採寸から固定、仕上げまで実践的に解説します。

突っ張り棒やスノコ、プラダンなど必要な材料と工具、組立手順や補強、見た目調整のポイントを順に紹介します。

まずは材料の選び方からチェックして、安全に作業を進められるようにしましょう。本文を読み進めてください。

100均窓格子DIYの材料と工具

観葉植物とデスクがあるナチュラルな書斎

窓格子を100均の材料でDIYする際に必要な部材と工具を、用途別にわかりやすくまとめます。

初めて作る方にも理解しやすく、準備段階で押さえておきたいポイントを丁寧に解説します。

突っ張り棒

窓枠に簡易的な支えを作るときに重宝する部材です。

伸縮式で長さを調整できるため、下地を傷つけにくく、固定作業の仮止めに便利です。

耐荷重を確認して、重い格子や物を載せる場合は強度のあるタイプを選んでください。

長さ 用途
〜60cm 小窓用
60〜120cm 中窓用
120〜180cm 大窓用

スノコ

格子の素材として使いやすく、軽量で扱いが簡単な板材です。

木製の風合いが欲しいときはスノコを利用すると、自然な見た目に仕上がります。

ただし屋外で使う場合や湿気のある場所では、防腐処理や塗装を施してから使うことをおすすめします。

プラダン

プラスチック段ボールの略で、軽くて加工がしやすい材料です。

目隠しパネルや風除けとして使うと、雨や風を防ぎつつ軽量な格子が作れます。

切断はカッターで簡単にでき、角や端はテープで補強すると耐久性が上がります。

結束バンド

部材同士を簡単に固定できるアイテムで、仮止めや本止めに常備しておきたい工具です。

  • 100mm 小型部材の固定
  • 200mm 中型の結束
  • 300mm 太めの束ねてカバー用

耐候性のある素材を選べば屋外でも長持ちしますので、用途に合わせてサイズと材質を選んでください。

両面テープ

簡易的な接着やズレ防止に便利な道具です。

強力タイプを使えば小さな部材の仮固定に十分な力を発揮しますが、貼る面の掃除を忘れないでください。

跡が気になる場合は剥がしやすいタイプや、養生テープを併用する工夫も効果的です。

L字金具

しっかり固定したい箇所には金具を使うと安全性が高まります。

窓枠に枠材を取り付けるときや、角を補強するときに最適です。

ネジ固定が必要になるため、下地に傷をつけない位置を事前に確認してから取り付けてください。

電動ドライバー

ネジ締めやビスの下穴あけ作業を効率よく行うために必須の工具です。

充電式のものは取り回しがよく、長時間の作業でも疲れにくい利点があります。

トルク調整機能があると板材を割らずに締められるので、初心者にも扱いやすくなります。

サンドペーパー

木材のバリ取りや角の面取り、仕上げのために用意しておきたい工具です。

粗めから細めまで何種類か用意しておくと作業がスムーズに進みます。

塗装前の下地処理にも使えるため、見た目をきれいに仕上げたいときは丁寧にかけてください。

採寸と設計のポイント

木製家具と観葉植物があるシンプルな寝室

100均パーツで窓格子を作るときの採寸と設計は、見た目と機能を大きく左右します。

ここでは失敗を減らす実践的な測り方と配置の考え方を分かりやすく解説します。

窓枠採寸

まずは窓枠の内寸を正確に測ることが基本です。

歪みや段差を見逃さないために、幅と高さは複数箇所で測りましょう。

戸当たりの溝やモールディングの有無も記録しておくと後で役立ちます。

測る箇所 測り方 備考
内側左右を3ヵ所測る 狭い方に合わせる
高さ 上端から下端を複数測る 下が膨らむ場合あり
奥行き 枠の厚みを測る 突っ張り棒の選定に必要

表の数値をもとに、材料のカット寸法とクリアランスを決めましょう。

開閉クリアランス確認

窓の開閉に影響しない位置に格子を設けることが最優先です。

サッシや窓枠のレール、取っ手が干渉しないか、実際に窓を開閉して確認してください。

目安として、可動部の外側に5〜10ミリの余裕を見ておくと安心です。

また、通気や避難経路が必要な窓は、格子の格子間隔や取外し方法も含めて検討してください。

取り付け位置設計

取り付け位置は見た目と強度のバランスで決めます。

上下左右の固定点を分散させれば、たわみを抑えられます。

外観を整えるため、窓の中心線や既存の格子ラインに合わせるとまとまりが出ます。

  • 上部の固定はL字金具で補強
  • 側面は突っ張り棒や結束バンドで保持
  • 下部は受けを設けて水平を確保
  • 取り外しのしやすさを考慮したクリップ方式

最終的には図面を書いて、寸法とパーツ配置を明確にしてから作業に入ってください。

作業の手順(工程)

観葉植物とカウンターのあるナチュラルなリビングダイニング

100均素材で窓格子を作る際の作業手順を、わかりやすく段階別に説明いたします。

部材のカットから仮組み、そして本組みまで、失敗しにくいコツを盛り込みました。

部材カット工程

まずは採寸どおりに部材をカットする準備をします。

寸法を定規とメジャーで二度確認し、マーキングをしっかり入れてください。

部材 カット目安
突っ張り棒 窓幅に合わせて調整
スノコ 窓内寸法より少し短め
プラダン 窓枠サイズに合わせる
結束バンド 余裕をもった長さ

スノコやプラダンはノコギリやカッターで切断できますが、切り口を揃えるために片側をクランプで固定することをおすすめします。

突っ張り棒は調整式のため基本は長さ合わせのみで済みますが、金属製であれば端をヤスリで整えると手触りが良くなります。

切断後はサンドペーパーでエッジを整え、ささくれやバリを除去してください。

仮組み工程

まずは本組みの前に部材を現物合わせで組んで、寸法や干渉を確認します。

  • 部材の仮合わせ
  • ネジ位置の確認
  • 開閉のクリアランスチェック
  • 見た目のバランス確認

仮組みでは両面テープや養生テープを使って一時固定すると、位置調整が容易になります。

窓枠に当てて開閉テストを行い、窓の動きに干渉しないことを必ず確かめてください。

隙間が気になる場合はプラダンの位置を微調整し、スノコの向きや結束バンドの締め具合を変えて調整します。

本組み工程

仮組みで問題がなければ、本組みに進みます。

まずはネジ穴を下穴で軽く開け、電動ドライバーを低トルクで使用して固定してください。

L字金具や専用の金具で窓枠へしっかり固定し、結束バンドや両面テープで補強すると耐久性が増します。

結束バンドは余長をカットしてヤスリで面取りし、引っ掛かりを防いでください。

接着剤を使用する場合は、接着面を脱脂してから行い、固定後は十分に乾燥させることが重要です。

最後に開閉を何度か繰り返して、ネジの緩みや干渉がないか最終確認を行ってください。

仕上げに余分なテープや切りくずを取り除き、必要であれば塗装や目隠しパネルの取付に進んでください。

固定と補強の方法

黒いチェアと木製テーブルのあるナチュラルインテリア

窓格子を長持ちさせるためには、固定方法と補強の組み合わせが重要です。

取り付け場所や素材に応じて、金具固定、接着固定、補強材の設置を使い分けると安心です。

金具固定

まずは金具でしっかり固定する方法について説明します。

L字金具やステーは荷重を分散し、脱落リスクを下げる役割があるので、取り付け点を複数用意することをおすすめします。

木枠や壁に取り付ける際は、下穴をあけてから適切な長さのネジを使い、ねじ山がしっかり噛むようにしてください。

電動ドライバーで回す場合は、トルクを調整してネジ頭がなめらないよう気をつけてください。

部材 推奨
L字金具 小型中型用
ステー 荷重分散用
木ねじ 長さ20〜30mm
プラグ 石膏ボード用

窓枠の素材が金属やコンクリートの場合は、アンカーや専用ビスを使うと安全性が高まります。

金具の裏に薄いゴムシートを挟むと、窓枠の傷防止や緩衝効果が期待できます。

接着固定

接着固定は見た目をスッキリさせたい場合や、下地に穴を開けたくないときに有効です。

施工前に面をきれいにし、油分やホコリをしっかり除去することが接着の基本です。

接着剤は用途に合わせて選び、硬化時間や耐候性を確認してください。

  • 強力両面テープ 屋内用
  • シリコン系接着剤 汎用
  • エポキシ系接着剤 高強度
  • ホットメルト 暫定固定用

接着のみで長期間の荷重を支えるのは不安が残るため、可能ならば金具との併用をおすすめします。

補強材設置

補強材は格子全体の剛性を上げ、局所的な負荷を分散する役割があります。

スノコや角材を横に渡してクロスブレースを入れると、たわみを抑えられます。

結束バンドや追加のL字金具で接合部を補強すると、振動や風圧にも強くなります。

屋外で使用する場合は、補強材にも防腐処理や防錆処理を施しておくと長持ちします。

最後に全体を点検して、ネジの緩みや接着剤の浮きがないか確認してください。

見た目調整と仕上げの選択肢

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窓格子DIYは構造ができたあと、見た目の仕上げで印象が大きく変わります。

ここでは塗装や目隠しパネル、取手選びなど、実用性とデザイン性を両立させる方法を紹介します。

塗装と防腐処理

まずは素材に合った下地処理が重要です。

木部はサンドペーパーで目を整え、ほこりを拭き取ってからプライマーを塗ると塗料の持ちが良くなります。

屋外に面する場合は防腐塗料や防水性のある塗料を選ぶと長持ちします。

塗料の種類 特長 おすすめ用途
水性塗料 臭いが少ない 室内向け
油性塗料 耐久性が高い 屋外向け
ウレタン塗料 光沢が出る 仕上げ用

スプレー塗料は細かい格子や角の塗装で便利ですが、換気とマスキングは必ず行ってください。

防腐処理をする場合は塗布後の乾燥時間を守り、重ね塗りは十分に乾いてから行うと効果的です。

目隠しパネル追加

プライバシーや日除けのため、格子の裏側や外側に目隠しパネルを付ける選択肢があります。

素材や取り外しの容易さを考えて選ぶと、メンテナンスが楽になります。

  • プラダンパネル
  • すだれ風パネル
  • 布パネル
  • ルーバーパネル
  • 透過性のあるアクリル板

プラダンは軽くて切断しやすく、脱着も簡単なので賃貸にも向きます。

布やすだれは風合いが出て、季節によって付け替えれば雰囲気を変えられます。

取り付けは結束バンドやマジックテープ、両面テープを使い、窓の開閉に干渉しないように余裕を持たせてください。

取手と装飾パーツ選び

取手は機能性とデザインを両立させる小さな要素です。

素材は木製、金属、革など好みに合わせて選べますが、ネジの長さや取り付け厚みを必ず確認してください。

装飾パーツはアクセントとして有効で、塗装色と合わせると統一感が出ます。

小さなフックや飾り金具は重さに耐えられるよう、下地を補強して取り付けると安心です。

最後に全体を見てバランスが悪ければ、部分的に色を足すかパーツを替えて微調整してください。

作業完了後はまず、固定具の緩みや結束部のたるみを確認してください。

窓を開閉して、干渉やガタつきがないか、実際の動作でチェックします。

木部や切断面に塗装や防腐処理を施し、雨や日差しへの耐久性を高めておくことをおすすめします。

問題があればL字金具の増設や結束バンドのやり直しで対処し、定期的な点検スケジュールを決めておくと安心です。

作業前後の写真を残しておくと、次回メンテや改良の参考になります。

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