小さな窓にぴったり合う網戸が見つからず、夏は虫や風、冬はホコリに悩まされていませんか。
市販の網戸は値段が高かったり規格外で入らなかったり、取り付けやメンテナンスが面倒で後回しにしがちです。
この記事では100均の材料と手軽な工具で、低コストかつ使い勝手の良い小窓用網戸の作り方を写真付きでわかりやすく紹介します。
具体的には材料と工具、採寸方法、ネットのカットや端部固定、開閉部加工、隙間対策まで実践的な手順と便利アイテム一覧を解説します。
まずは最短でできる方法から試せるように進めますので、次の「小窓の網戸を100均で作る実践ガイド」へお進みください。
小窓の網戸を100均で作る実践ガイド

小さな窓用の簡易網戸を、ほとんど100均アイテムだけで作る手順を分かりやすく解説します。
コストを抑えつつ、夏の虫対策や風通しの確保をしたい方に向けた実用的な方法です。
材料
まずは必要な材料を確認します。
材料 | 100均での例 |
---|---|
網戸用ネット | 虫よけネット |
マジックテープ | 粘着タイプ |
マグネットシート | 薄型マグネット |
両面テープ | 強力タイプ |
上の表は一般的に使う材料と、100均で買いやすい商品例を並べています。
工具
作業に必要な工具を揃えます。
- はさみ
- カッター
- メジャー
- 油性ペン
- プラスチッククリップ
道具は家庭にあるものでも代用できますが、切れ味の良いはさみやカッターがあると仕上がりがきれいになります。
採寸
まず窓の内枠とガラスサイズを正確に測ります。
横幅は左右の段差やレール部分を含めて測り、取り付ける方法に合わせて余裕を確保してください。
縦も同様に上下の隙間を確認し、網戸が引っかからない寸法にします。
採寸時は何度か測り直して誤差を減らすことが重要です。
ネットカット
ネットは測ったサイズよりも高さと幅をそれぞれ5〜10mm程度大きめにカットします。
余裕を持たせることで固定作業や巻き込みがしやすくなります。
角は丸く切るとフレームに馴染みやすく、引っ掛かりを防げます。
切断は平らな台の上で行い、カッターを使う場合は定規を使ってまっすぐ切ることをおすすめします。
端部固定
端部の固定方法は複数ありますので、窓の形状に合わせて選びます。
粘着性の強い両面テープやマジックテープを使うと、脱着が簡単です。
マグネットシートを網戸の周囲に貼り付けて枠側に対応するマグネットを貼る方法も有効です。
クリップや洗濯バサミで一時的に留めてから、接着剤的な固定に切り替えると位置ズレが少なくなります。
開閉部加工
開閉部分を作る場合は、中央に重なる部分を設けるのが基本です。
まず重なり幅を決め、網に縦方向のスリットを入れて開閉できるようにします。
スリットの縁にはマジックテープを貼り付け、閉じた際にしっかり留まるように加工してください。
マグネット式にする場合は片側に薄型マグネットを貼り、反対側に金属シートやマグネットシートを貼ると自然に吸い付く動作になります。
開閉がスムーズかどうかは何度も動かして確認し、必要に応じてマグネットの位置を微調整してください。
隙間対策
小さな隙間から虫が侵入しやすいので、丁寧にチェックします。
隙間がある箇所には薄いスポンジや気密テープを挟んで塞ぐと効果的です。
窓枠と網戸の接点には追加で両面テープを重ねる方法もあります。
突っ張り棒でテンションをかけて網を張る場合は、斜めにならないように力加減を調整してください。
最後に虫が入りそうなポイントを夜間に確認し、明かりを使って隙間がないか試すことをおすすめします。
100均で買える網戸用アイテム一覧

小窓用の簡易網戸を自作するときに便利なアイテムを、100均で手に入る範囲で厳選して紹介します。
費用を抑えつつ実用性を確保したい方に向けて、用途別の使い方や選び方のポイントも解説します。
網戸用ネット
まずは網そのものの種類を把握しておくと、仕上がりに差が出ます。
100均ではポリエステル製やナイロン製のネットが多く、扱いやすさと価格のバランスに優れています。
種類 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
ポリエステル | 軽量で破れにくい | 貼るタイプの網戸 |
ナイロン | 伸縮性がある | 突っ張り棒と組み合わせる |
グラスファイバー調 | 形状安定性が高い | 長期使用向け |
目の細かさは網目のサイズによって虫の侵入防止効果が変わりますので、用途に合わせて選んでください。
マグネットシート
開閉式にしたい場合はマグネットシートが便利です。
シート状の磁石を網の端や枠に貼り付けるだけで、簡易的なドアのような開閉が作れます。
薄手のタイプは貼り付けが簡単で、厚手のタイプは保持力が強くなる傾向がありますので、窓枠の材質や使用頻度に合わせて選んでください。
マジックテープ
着脱を頻繁に行うならマジックテープが頼りになります。
面ファスナータイプには粘着剤付きのものと縫い付けるタイプがあり、簡単に着脱できる反面、粘着面の耐久性に差があります。
取り付け前に接着面をしっかり脱脂してから貼ると、剥がれにくくなります。
両面テープ
網を直接窓枠に貼り付ける際は両面テープが必須です。
100均の中でも強粘着タイプと仮止め向けの弱粘着タイプが売られており、用途に応じて選ぶと良いです。
長期間使う予定なら、屋外用や耐水性のあるタイプを選ぶことをおすすめします。
突っ張り棒
窓枠の内側にフレームを作る際には突っ張り棒を活用できます。
長さ調整ができるタイプなら、微妙なサイズ調整が不要で設置が楽です。
耐荷重やラバーの滑り止めの有無を確認して、ネット張り時のズレを防いでください。
クリップ
仮止めや位置調整に使えるクリップは意外と便利なアイテムです。
網を挟んで固定できれば、貼り付け作業がスムーズになります。
- 洗濯ばさみ型
- プラスチッククリップ
- 金属製スプリングクリップ
- トング型クリップ
養生テープ
作業中の仮止めや窓枠の保護には養生テープが役立ちます。
粘着力が程よく、剥がしたときに糊残りしにくいタイプを選ぶと仕上がりが綺麗になります。
色付きで位置決めをしやすい製品もあるため、作業効率を上げたい方におすすめです。
貼るタイプの小窓網戸設置手順

貼るタイプの網戸は手軽に取り付けでき、賃貸の小窓にも向いています。
ここでは失敗を減らすための下準備から仕上げまで、具体的な手順をわかりやすく説明します。
表面清掃
まず取り付ける枠や窓周りのほこりや油分をしっかり落とします。
乾いた布で拭いたあと、アルコール含有のウェットティッシュで念入りに拭くと接着力が上がります。
塗装面や古いシール材の上は強くこすりすぎないでください、塗装が傷む恐れがあります。
掃除が終わったら完全に乾かしてから次の工程に進んでください。
位置決め
網戸を貼る位置は、開閉の邪魔にならないことと、虫の侵入経路をふさげることを優先します。
窓枠との重なりは1センチから2センチ程度を目安にしてください、風でめくれにくくなります。
- 網戸の中心と窓の中心を合わせる
- 上下左右の余裕を確認する
- 重なり幅を決める
- 開閉方向を確認する
テープや仮止めで軽く固定して、実際に窓の開閉を試してみることをおすすめします。
貼り付け
貼り付けは上から順に行うと作業が楽です、まず上辺を位置決めしてください。
端から少しずつ剥がしながら貼ると、たるみやシワを防げます。
貼り付け後は中から外へ向けてヘラやカードで空気を押し出すようにして、平らに仕上げてください。
接着剤やテープの種類によっては再剥離性が異なりますので、選び方に注意しましょう。
アイテム | 特徴 |
---|---|
両面テープ | 貼りやすさ重視 |
強力接着テープ | 耐久性重視 |
はがせるテープ | 賃貸向け |
テープを使う場合は端から少しずつ圧着して、隙間がないかを確認してください。
万一位置がずれてしまった場合は、早めに剥がして再調整する方が仕上がりが良くなります。
端部補強
端部は特に風や手が当たりやすい場所なので、補強は必須です。
まず余ったネットを切り揃え、はみ出しがあれば内側に折り込んでから固定すると見た目がすっきりします。
補強には養生テープや補修用テープ、または薄手のマグネットシートを併用すると効果的です。
クリップや小型の洗濯バサミで一時的に止めてからテープで固定すると位置ズレが減ります。
最後に窓を何度か開閉して、網戸が干渉しないかと端部が浮かないかを確認してください。
気になる箇所は追加でテープを重ねて補強しておくと、長持ちします。
突っ張り棒・フレーム方式の設置手順

突っ張り棒と簡易フレームを組み合わせた網戸は、工具が少なくても取り付けやすい方法です。
窓枠にダメージを与えにくく、外しやすいのも魅力です。
寸法決定
まず窓の幅と高さを複数箇所で測ってください。
上と下、左と右で誤差が出ることがあるため、狭い方の寸法を基準にします。
網を張る際の余裕は左右合わせて10〜20mm程度を目安にしてください。
突っ張り棒の設置位置は、窓枠の内側に接する面と床側からの高さを決めます。
枠の奥行きや障害物の有無も忘れずにチェックしてください。
突っ張り棒設置
突っ張り棒を選ぶ際は、伸縮範囲と耐荷重を確認してください。
部品 | 推奨サイズ |
---|---|
突っ張り棒 ゴムキャップ付き |
短い窓用 伸縮タイプ |
突っ張り棒 長尺用 |
大きな窓用 強度重視 |
突っ張り棒を取り付ける前に、設置面を布や保護パッドで覆って傷を防いでください。
突っ張り棒を少し長めに伸ばし、枠に当てた状態で少しずつ縮めて固定します。
あまり強く締めすぎると枠を変形させるおそれがあるため、適度なテンションで止めてください。
左右の突っ張り棒が平行になるよう水準器や目視で確認します。
ネット固定
ネットは窓より少し大きめにカットしておくと作業が楽になります。
- ネットを大きめにカット
- 突っ張り棒に掛ける
- 余分を内側に折る
- クリップやテープで仮止め
カットしたネットの端は折り返してテープかクリップで留めると、ほつれを防げます。
突っ張り棒に直接掛けられるタイプなら、ネットを上から通して下へ引っ掛けるだけで固定できます。
しっかり張るために中央から両端へ向けてテンションを調整してください。
補強
角部分や負荷がかかる箇所は、養生テープや布テープで補強しておくと安心です。
窓が大きい場合は縦横に補助の突っ張り棒を追加して、ネットのたわみを減らします。
開閉の頻度が高い窓は、マジックテープやクリップで脱着しやすくしておくと便利です。
定期的にテンションと固定具の緩みを確認し、長持ちさせてください。
マグネット式の開閉機構の作り方

小窓に簡単で使いやすい開閉機構を作るなら、マグネット式が便利です。
脱着が手軽で取り付け後の見た目もすっきりするので、賃貸でも使いやすい選択肢です。
磁石選定
まずは必要な磁力と形状を確認します。
小窓の重さや網戸の生地厚で必要な磁力は変わりますので、少し強めを選ぶと安心です。
- ネオジム磁石ディスク
- 薄型マグネットシート
- 接着剤付き小型マグネット
- フェライト磁石ストリップ
ネオジムは磁力が強くコンパクトで、風や開閉に負けにくいメリットがあります。
一方で薄型シートは貼り付けが簡単で、取り外しや位置調整がやりやすいです。
枠貼付
マグネットを枠に固定する方法は複数あり、用途に合わせて選ぶと良いです。
方法 | 特徴 |
---|---|
両面テープ | 取り付け簡単 粘着力高め |
マグネットシート | 取り外し可能 柔軟性あり |
接着剤 | 強力固定 耐久性高い |
枠に貼る前に、貼り付け面の油分やホコリをきれいに拭き取ってください。
短めに仮止めして位置を確認した後、本固定する方法が失敗を減らします。
マグネットの向きは必ず合わせて、同極同士が向かないように注意します。
開閉テスト
貼り付け後はまず軽く当てて吸着力を確認します。
開閉の際に引っかかりや偏りがないか、何度か往復して調べてください。
もし片側に寄る場合は、磁石の位置を微調整するか、薄いゴムやフェルトで高さを調整します。
低音のカチャカチャ音が気になる場合は、接触面に薄手の布やフェルトテープを貼ると静かになります。
風で頻繁に外れるようなら、磁力不足か接着の問題ですので改めて補強を検討してください。
安全対策
小さい磁石は誤飲の危険があるため、子供やペットの手の届かない場所で作業してください。
ネオジム磁石は強力で、指を挟むとケガをする恐れがありますので取り扱いに注意してください。
磁石を電子機器やクレジットカードの近くに置かないようにしてください。
屋外や湿気の多い場所では錆びや劣化が進みやすいので、防水処理や定期点検を行ってください。
最後に、異常があればすぐに取り外して再調整することをおすすめします。
長く使うためのメンテナンス要点

定期点検は長持ちの基本です、月に一度はネットの破れや留め具の緩みを確認してください。
ほこりや花粉は掃除機のブラシや柔らかいスポンジでやさしく落とすと目詰まりを防げます。
洗える素材ならぬるま湯に中性洗剤でつけおきし、風通しの良い日陰でしっかり乾かしてください。
マグネットや両面テープは粘着力が落ちやすいので、季節ごとに取り替えを検討すると安心です。
突っ張り棒タイプは張力の緩みとラバー部分の劣化を確認し、必要なら位置をずらして再設定してください。
小さな破れは補修テープで早めに補強すると広がりを防げます、交換の目安は素材にもよりますが二〜三年です。
最後に、日差しや雨にさらされる場所は取り外して保管すると寿命が延び、結果的にコストを抑えられます。